コロナの時代
という詩を書いた。
*最初はこう書いた。
コロナの時代
敵に打ち勝つ戦いは
ある意味簡単だ
武器を持って
隣人を倒せばいいから
過去に打ち勝つ戦いは
そう簡単ではないが
武器は要らない
隣人を許せばいいから
コロナに打ち勝つ戦いは
結構やっかいだ
戦いをやめて
一つになれるかと問うから
戦いに戦いをやめて
愛にかわれるかと
人類の
知恵が試されているから
*次はこう変えた。
コロナの時代
敵に打ち勝つ戦いは
ある意味簡単だ
武器を持って
隣人を倒せばいいから
過去に打ち勝つ戦いは
そう簡単ではないが
武器は要らない
隣人を許せばいいから
コロナに打ち勝つ戦いは
一番やっかいだ
戦いをやめて
一つになれるかと問うから
戦いに打ち勝つ戦いだから
戦いをやめて
愛にかわれるかと
人類が試されている戦いだから
*最後にこうなった。
コロナの時代
敵に打ち勝つ戦いは
ある意味簡単だ
武器を持って
隣人を倒せばいいから
過去に打ち勝つ戦いは
そう簡単ではないが
武器は要らない
隣人を許せばいいから
コロナに打ち勝つ戦いが
一番やっかいだ
戦いをやめて
一つになれるかと問う
戦いに打ち勝つ戦いだから
戦いをやめて
人類が一つになれるかと
愛が試されている戦いだから
***
思ったことが、詩になったかな
と思って、ツイッターにアップしたら
「人類が一つになるのは、こわいですね」
とコメントが入った。
ツレは「戦い」が多すぎるね
と言った。
私は
ハリウッド映画の見過ぎかな
と――。
***
多様性が
いつの間にか
分断を生み
一つにの願いは
即
全体主義に
向かうのだろうか。
なら
いったい
愛はどこに
棲めばいいのだろう。
クリスマス休戦が
あったように
コロナ休戦が
あれば
と願ったが
甘かったか。
ミャンマーでは
国軍によるクーデターが起きて
スーチーさんが拘束される
分断や戦いを超えるのは
どんな言葉だろうね
ミスター、ローレンス。
今日は節分。
南南東を向いて
恵方巻きにかぶりついたら
菅さんがテレビで
ぺこりと頭を下げて
「素直に」国民におわびして
ミスター、
栃木を除く10都道府県の
緊急事態宣言を3月7日まで
延長すると告げた。
宮尾節子