8/2(水) SYLP番外編 永方佑樹 ラハティ・ポエトリーマラソン2017帰国報告会

Support Your Local Poet Meeting 番外編
ラハティ・ポエトリーマラソン2017帰国報告会

2017年で、35周年を迎えるフィンランドの中都市ラハティ市で開催されてきたラハティ・ポエトリーマラソンに参加を果たした詩人・永方佑樹と、ダンサーの藤井千佳子によるトーク・セッション。今回は、同じくラハティ市で歴史の深いラハティ国際作家の集いに招聘された小説家・劇作家の古川日出男氏をゲストに迎え、ラハティ市で同じ時を過ごした作家陣三人がフィランド滞在の日々をヴィヴィッドに語ります。

日時:2017年8月2日(水) 19:00〜21:00 (開場 18:30)
会場:スパイラルルーム (スパイラルビル9F) 東京都港区南青山5-6-23
出演:詩人 永方佑樹
   ダンサー 藤井千佳子
ゲスト:小説家・劇作家 古川日出男
企画:Valo ja aurinko!! せきねちか (オーガナイザー・プロデューサー)
協力:フィンエアー
後援:フィンランド大使館

料金:1,500円 (定員40名)
主催:オブラート
協力:スパイラルスコレー

アクセス:銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B1出口前。
http://www.spiral.co.jp/a_map/

【ご予約】
info@oblaat.jp までご氏名をお知らせください。 「ポエトリーマラソン帰国報告会」の回ご希望の旨明記をお願いします。

永方佑樹
詩人。パリ第8大学大学院社会学部登録中に書店で手にした『枕草子』に感銘を受け、改めて日本の文学と文学表現を学ぶため帰国。慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻にて古典日本文学を研究。2012年第一詩集『ものさびしの、ハナ』(土曜美術社出版販売)。同年第21回詩と思想新人賞受賞(受賞時、永方ゆか)。2016年、日本語の三つの表記、ひらがな・カタカナ・漢字の特性を「表記のグラデーション」にてあぶり出す事を目指した第二詩集『√3』(思潮社)を刊行。近年では、テキストとしてだけではない、詩の新たな表現を目指して、映像や音、コンテンポラリーダンサーとのコラボレーションによるポエトリーパフォーマンスやサウンドインスタレーションに、その活躍の場を広げている。

藤井千佳子
ダンサー。東京生まれ。日本のフランス菓子界のパイオニア的存在を父に持つ。
幼少の頃から、モダンダンス、ジャズダンスを学び、コンテンポラリーダンスに魅かれ1993年渡英。イギリス、ロンドンのTrinity Laban Conservatoire of music and dance(旧ラバンセンター)にてBA(Hons.) Dance Theatre (学士) を取得。
東京に帰国後、様々な振付家、表現者達のプロジェクトベースのパフォーマンスに参加しはじめる。
コンタクトインプロビゼーションをはじめ、画家とテキストとのコラボレーション作品や、聾唖者との手話を使ったダンス作品、演奏家とダンスとの即興セッションなどを展開している。
最近では、ブリュッセルを拠点にしているローザス設立メンバー・池田扶美代主宰のキッズのためのワークショップに、アシスタントとして参加。
また、作曲家のミサワマサノリ, 15min recordsと共にテキスト、電子音楽、ダンス、映像を使ったコラボレーション作品を試みるなど、活躍の幅を拡げる。

古川日出男
1966年、福島県生まれ。98年『13』で作家デビュー。2002年『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞および日本SF大賞を受賞。同作は07年『月刊PLAYBOYが選ぶこの10年のベスト・ミステリー』第一位にも輝いた。06年『LOVE』で三島由紀夫賞を受賞。古川版「源氏物語」ともいえる『女たち三百人の裏切りの書』で15年に野間文芸新人賞、および16年に読売文学賞(小説賞)を受賞。

せきねちか
Valo ja aurinko!! 日本代表・オーガナイザー、プロデューサー。
大学で哲学を学び、渡英。ロンドン、Central Saint Martin’s College(BA Graphics)に1年間所属。中退後、自身の絵を描き始める。N.Y, ミラノ、アルプスを旅し、2002年に帰国。帰国後は、出版社勤務の傍ら、個展多数開催。音楽家と共に、展覧会のテーマに沿った音楽会の企画多数。2015年には、リフレクソロジストの矢菅沙織氏主宰の『はじまりのkimidori』にて、子供たちと大きな木を作るワークショップを開催。同年夏からは、赤城自然園の『森の写生会』講師を務める。
昨年、地元さいたま市で初めて開催されたさいたまトリエンナーレでは、市民プロジェクトとして、1日限りの展覧会と音楽会を、ミュージシャンの鈴木広志(Sax)と、田中庸介(Guitar)と共に開催。

〜〜〜本プロジェクトに参加までの経緯〜〜〜

本年、二月、フィンランドの中都市ラハティ市で初めて開催されたLahti Design Weekで、招聘作家として、地元ラハティ市出身のドローイング作家Lauri Valolaと、小さな芸術家Selja Puolakkaと共に、グループ展『KOLMEN MIELEN MAAILMOJA』(『3つの心の中の世界』)に参加。地元ラハティ市の人たちと交流する。
ラハティ市の滞在中、セレクトショップのPetit St Louisで、デザイナー兼オーナーのToni & Heidi Putulaの二人のメッセージT-シャツ“Support Your Local” (あなたの地元を応援しよう!)に出会う。
地球上に遠く離れて存在する“さいたま市”と“ラハティ市”で時をほぼ同じくして開かれたアート・デザインの町の祭典に参加して、“Support Your Local”のメッセージに出会ったこと。時を同じくして、「亡き父が、35年間続けてきたラハティ・ポエトリーマラソンに日本とフィンランドの交流イベントを開催してほしい。」と、ロンドン時代の友人でフィンランド国会議員のVille Skinnariに依頼されていたこと。それが、東京の”Support Your Local Poet Meeting“と繋がり、Lahti Poetry Marathonでの日フィン文化交流イベントを企画、先月6月の開催に至る。
人と人との想いを繋げる。心の中心はどんなに離れていても繋がっている。
「世界に虹を架ける」
今は亡き親友で音楽家の本田裕也の言葉を受け継ぎ、アートと音楽、自然と宇宙、“繋がっていること”“繋がれること”、そして“共有できる”ことをテーマに、白夜や、オーロラの国〜光〜Valo〜をフィンランドに、日出ずる国〜太陽〜aurinko~を日本に見立て、その永遠なる循環する関係性を私たちの文化交流のメッセージとして、“Valo ja aurinko!!(バロ・ヤ・アウリンコ!!)を立ち上げ、活動を開始。今回の帰国報告会は、その第一弾のプロジェクト“Support Your Local x Japanese Poet”の確かな心と心の振動の記憶を皆さんにお伝えすることを目的としたい。