テーブルの牛乳瓶にゆっくりと光の線が滑り落ちゆく音がしている
長袖で半袖をたたむ仕舞いこむ詩型を替える準備をしている
比喩でなく手紙を2通書く3つ先の駅へと投函しにいく
湖が青い雲が白いカーテンが揺れる窓べで何もしなかった一日のようなそれは信号待ちでした
電話は電話でわたしはわたしで話しかけられるのを待っているのだ
クローゼットがものであふれてむこうへとわたしはとおりぬけられなくて
テーブルのコロナビールの空き瓶にコスモス挿してコスモス愛す
東京・深川
カニエ・ナハ
カニエ・ナハ