12月14日(月)

朔望
今年の最後の新月
満月のときと同じく
惑星直列
地球 月 太陽 
整列している
この時、潮が膨らみ
嵐が激しくなる

ギリシャ喜劇の
ライバル派閥間の対立は
最も大きなもの
戦争​   対   ​セクシュアリティ
死 ​   対   ​生

現在は
朔望の時代だ

時代とはいえ
その一般的な潮流は
その引っ張り合う巨大な力にて
ピクセル化される

列に並ばない瞬間たちを
征服することができず
明確な強制ルールなんて
天体くらい
これは、社会や精神に
あるように
見えるのと
同じように
物理的な現実にも
当てはまる
ように見えるだけ

殺されている世界では
まだスポーツの旗を振って
殺したりする人もいる
大規模な醜さの時代
皮肉さの時代
人間の中にいる動物の動物性
人間の外にいる動物の人間性

さあ、食べよう

境目を渡るものが疑われてくる
スネークオイルのセールスマン
貧しい人
混血の人
放浪者
泥棒
スパイ

相互関係を治める境界線を再描画し
壁を高く積み上げては 
飛び越える
生活を求めて
栄養、友情、家族
超えることは人生そのものを意味するから

月に乗って時間を図ると
次第に現れる
一日の狂いを正すために
十進数とその親戚の頻繁を
抱きしめたシステムの
順序を乱す朔望
どこかで、きっと
それを祝う魔女が残っている

東京・Amazon・ロサンジェルス・サイバースペース
ジョーダン・A. Y.・スミス