10月13日(火)

ややんさ
みなかに
むきへの
かひすさ
かつつい
こけおの
たゆやさ
むえてら
たちらい
にせまら
むゆよな
ひたにさ
ありいち
ひくんむ
とになし
うえあに

「空気の日記」の更新をするにはログインが必要で、IDとパスワード、そしてbotの侵入を避けるために生成された歪んだ画像の四文字を目視して入力しなければならない。いわば私が人間であることの証明だ。ランダムに現れるひらがな四文字に惹かれるものがあってすべて記録している。

よこやま
ちせとけ
ちそふち
いかてあ
きみゆら
なもよい
くあかゆ
つせくき
やぶしお
へよせき
けもせと
のえけち
とつしち
くえうし
えらへこ
とせへふ

無意味な四文字。ときどき意味ある言葉になる。感受性によって感染・発症するウィルスと同じだ。

かにたの
つおあせ
くまかく
にひます
りとまひ
えへかん
ゆあよに
なたのそ
つうひち
つふあみ
うけりし
おおかき
むあもち
ひけてへ
こあらせ
りこえち

10月に入って東京から出やすくなって、全国各地の縁のある人を訪ねて歩いている。失った仕事を来年は回復させなければならない。東京五輪は無観客開催だという噂が流れ、自殺者は前年比8%増加し、go toトラベルは祭りのように利用者が殺到している。
来年はどうだろうね、と聞くと、それはわからないね、ホントわからないね、と、どんな人もいう。この例外のなさはすごい。
秋は来年を考えはじめる時期で、そのわからなさが急速に具体化してきている。見切りをつける、という言い方が近い。

いみてつ
つよへな
きけくく
きうあつ
よへくも
とむひみ
こえとし
もとさへ
もつりえ
んちこせ
そそまら
としくて
かくへみ
やえんよ
そひらの
いへかん

どこまでも続く四文字を眺めている。いつか決定的な言葉が現れるのではないか。決定的と感じる感受性は何か、その時にわかる。

東京・世田谷
松田朋春