8月26日(水)

カレンダーの妙に鮮やかな横木を
一本  ​一本、​ 降りる
昨夜、深夜の締め切りの目やにを
コーヒーの香りに取り除いてもらい

断酒に興味のないアル中っぽい遠い親戚を巡る電話を挟み

肖像詩の夢を追う仲間と
顔の共通性と個性の間に
揺らぎと流動性の翻訳で
普遍の土台を創り上げる
顔はアートでもあって
ギャラリーでもある

とばくに関する打ち合わせが
風邪に削除されたことを
知らなかったシンガポール人に
初めまして衝突
タイムトラベルした人が
目的時代に突然に
現れるように
びっくりしゃっくり
マルタの鷹

アッサムブラージュからできる日本酒を
飲まずに言葉にする
漆黒から注がれるのは
光なのか煌きなのか

金融の霧の向こうから浮かんでくる
幻想のイギリス人とニューヨーク人
概念と人間のパスティーシュ

飛行機なき国際的な日々を
降りても降りても
朝になると
また梯子の上に立っている

東京・神楽坂
ジョーダン・A. Y.・スミス