8月22日(土)

夕刻前に
少しの間だけ雨が降った
晴れているにもかかわらず

そういえば天気雨のことを
子どもの頃は狐の嫁入りと呼んでいた
時が経って学生になり
俳句の中だったか
日照雨、という名があることを知った

通りを歩く人は
みなそれぞれの感性で傘を差している

眩しい陽光の中で
傘がいくつも揺れ動き
夏がこのまま
消えてしまうのではないかと
思ってしまった

福岡・博多
石松佳