8月12日(水)

詩を書く人の
詩を書く朝に
詩は次々と
逃れ去る

某大手不動産の
虚偽申請への対処
罰則の無い条例に翻弄されながら
どうやって区民の
財産を守ろうか

いつも上から目線のこの会社の
女営業所長が夢枕に今日も立つ

温厚そうな中年男は
まだ約束の書類を出してこない

口の聞き方が悪いとキレた若い社員は
ルール違反を強要する

すべて同じ不動産会社
役人への上から目線は
社としての方針なのか

ヤクザの方がぜんぜんマシだ

と、休暇の居間で愚痴を書いている

どうやっても詩にならない
コロナの日々を今日も生きている

東京・小平
田野倉康一