1月9日(土)

10月18日のメモに
「悲観には祈りがあり 楽観には黙殺がある」
と書いてあった
もう思い出しにくい
go toキャンペーンは大盛況で
人と会うにも気楽さがあった

年明けからあっけなく陽性者2000人中盤
2021年がどんな年になるかを誰もが理解した

トランプがけしかけたとされる議会への乱入は
何度聴いても驚きがある
警官1名もなくなっていて死亡は5名となった
今日、トランプはTwitterから永久追放された
他方、すべて謀略だとしてこれを擁護する声を
知り合いがSNSであげている
愛と自由と世界平和のために勇気をもって

コロナから回復した医師が
病状急変の恐怖と医療現場の逼迫を語り
また別の医師は
データを背景にコロナへの社会の過剰反応と
医療のミスマッチを説いている

緊急事態宣言のテロップはNHKだけ
日経平均は発熱したように上がり続けている
責任を問われる立場の人が危機を叫ぶが
STAY HOMEという言葉は使われなくなった
もう家に閉じこもっていることはできないのではないか

緊急事態宣言の延長と東京五輪の断念が伝えられるころ
社会のあちこちで諦めが解禁されるだろう
その時の空気は何色だろう

瞼を押さえたときに現れる
明暗の幾何学模様のように
地と図が入れ替わり続けている
たえまなく 
醒めない夢のよう
黙殺はもはや悲観のなかにあり
楽観は祈りの産物

東京・世田谷
松田朋春