12月7日(月)

『詩七日』
(詩なのか)
という詩集があるけれど
(平田俊子はおかしみを含ませながら
 言葉を鋭く研ぎあげる)

やっぱりぼくも
その崇高なる詩表現にあやかって
ぼやきたい気持ちでいっぱいで
もう十二月七日
(十二月なのか)
とため息をついてみる

今日は
琉球新報の詩時評のゲラをやりとりしていた
話題は
詩集三冊
とその前に
書いておかなくては、と書いたこと

十一月末の時点で
沖縄は一〇〇万人あたりの
累計感染者数も
亡くなられた人の数も
全国ワースト一位

こんなに蔓延してるのに
病院が逼迫して
札幌や大阪が白旗を上げたGoToを
沖縄はいまなお継続中で
まだまだウイルスとがまん比べするらしい

多分、いや、寡聞にして
理由はわからないが
最近
県知事は熱を出し
PCR検査を受けて(結果は陰性)
肺炎で
公務をお休みしている

県の専門家会議は
議事録を作らずに感染対策を推しすすめる一方で
同じく県の保険医協会理事会などが
情報をオープンにしてくれ
無症候者や軽症者にも検査を広げてくれ
と要請していて

ゴジラ対メカゴジラではないけれど
ウィズコロナ対脱コロナのたたかいは
そのままこの島に住む人間の
命にも関わる問題なのだから

皆で生き延びる道へ

とゲラに赤字で書きつけて戻したら
再校で時評欄の真ん真ん中に
いちばん大きな活字でレイアウトされていた

沖縄・那覇
白井明大