7月16日(木)

流行は波状に押し寄せ
災禍もあとを絶たないので
これから都市は衰退して
村づくりがはじまると考えてみる
日本を20000の村に分け
いちからつくりなおす
神社がいるとして
宗教を選ばなければいけないからそれは留保して
仮神社と名付ける
仮神社の仮神主に
仮の祝詞をあげてもらい
仮村長と仮議員が仮の議会で話し合い
仮条例ができる
でもそれより先に
まずは村人が必要で
お医者さん
歯医者さん
農家
畜産家
狩猟家
漁師
八百屋
肉屋
魚屋
米屋
陶芸家
林業
木工
大工
瓦職人
漆職人
金工
旋盤工
プレス屋
織り屋
染め屋
印刷屋
紙屋
折屋
製本屋
パン屋
お菓子屋
酒屋
革屋
鞄屋
自転車屋
看板屋
傘屋
靴屋
洋服屋
着物屋
草履屋
下駄屋
土建屋
解体屋
工務店
石屋
コンクリート屋
廃棄物処理業者
溶接屋
重機屋
ガラス屋
鏡屋
塗装屋
家具屋
楽器屋
文房具屋
本屋
庭師
整体師
マッサージ師
占い師
税理士
玩具屋
ケーキ屋
オーディオ屋
額屋
表装屋
金物屋
荒物屋
乾物屋
お茶屋
おでん種屋
居酒屋
バー
喫茶店
たこ焼き屋
もんじゃ屋
お好み焼き屋
ウェブデザイナー
酒屋
蔵元
醤油屋
出版社
地方紙
記者
釣り道具屋
模型屋
音楽家
建築家
デザイナー
画家
劇団
歌手
ピアノ教室
バンド
楽器店
書道家
算盤塾
学習塾
スポーツ用品店
ゴルフショップ
古本屋
骨董屋
レコード屋
花屋
家電屋
自動車ディーラー
スナック
風俗店
銀行
市場
学校
警官
消防士
旅館
ホテル
映画館
銭湯
葬儀屋
掃除屋
小説家
写真家
華道家
茶道家
噺家
ダンサー
おどりの教室
詩人
歌人
俳人
みどりのおばさん
みんなに集まってもらって
最高の村をつくる
職人は全部は揃わないから村ごとに特化して分業する
職業はどこまで間引くことができるのだろう
筒井康隆の音がひとつずつ消えていく小説を思い出す
村と村との間は風船のようなクルマが行き来し
疫病の時は行き来をとざし
人々はデジタルでやりとりして友人は世界中にいるし
会社は場所に縛られず繋がって大きな仕事をする
でも立派なものは段々と不要になって
美しい村の祭りを訪ねる旅をみんながして
そこで恋をして住まいが変わったりする
評判のたつ良い村に良い人が移り住み
そうでない村は村人がデジタルコンテンツに依存して
うつろになっていき
豊さに格差が生じてくる
必要最小限のインフラとはなんだろう
お墓の整理も必要な気がする

送り火に雨粒が飛び込んで具体的な音をたて
灰の匂いが広がった

キャンペーンから東京が切除された

東京・世田谷
松田朋春