中央線にふつふつとあふれてくる
しずかなひとなみ
あかるいあさの
ひかりのなかで
皆、
目だけでものを言う
あさはしずかな電車のなかで
マスクを忘れたおじさんが
目だけで刺されまくってる
あけはなたれた窓からは
風
水色の風が
人と人との近くて遠いすきまを
ただ、ふきぬけてゆく
あらゆることが
あらゆるものが
遠い
未来だ
東京・小平
田野倉康一
田野倉康一
中央線にふつふつとあふれてくる
しずかなひとなみ
あかるいあさの
ひかりのなかで
皆、
目だけでものを言う
あさはしずかな電車のなかで
マスクを忘れたおじさんが
目だけで刺されまくってる
あけはなたれた窓からは
風
水色の風が
人と人との近くて遠いすきまを
ただ、ふきぬけてゆく
あらゆることが
あらゆるものが
遠い
未来だ